講座9 ミニ道研 カリキュラム・マネジメント 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善

午前は「カリキュラム・マネジメント」、午後は「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」の講座」でした。

午前は、「子ども一人ひとりの発達をどのように支援するのか」を柱に、自校や地域の課題を念頭におき、グランドデザインの構想について学びました。午後の「主体的・対話的・深い学び」にも直接関係することであり、目指す子どもの姿を共有しながらグランドデザインを練っていく大切さを学ぶことができました。

午後は、①各教科等の「見方・考え方」を働かせ、学習過程を重視した授業の充実を図ること、②単元や題材など内容や時間のまとまりを見通して、指導計画をデザインすること について、協議を行いました。単元レベル→具体的な児童の姿→本時レベルといった思考の流れで、参加者の方々も「主体的に」協議されていました。

講座6 複式教育~指導計画から授業実践~

6月27日、標茶町立塘路小学校を会場に、複式教育の講座を開催しました。 生憎の雨の中、6名の方に参加していただき、充実した講座となりました。

午前中は、釧路教育局義務教育指導班の佐々木慶典指導主事を講師に迎え、複式における授業づくりについて講義を行っていただきました。講義の中で、基本的な授業構成だけでなく、わたり・ずらしの有効な方法や教材開発について具体的にお話しいただきました。ペアでの演習も行い、どのように指導案を作るのか、参加者の方々に実際に話し合いもしていただきました。

午後は、3・4年生の授業を、森和香先生に公開していただきました。3年生が2名、4年生が1名という少人数での授業でした。効果的な課題の提示によって、2名でも話し合いが成立するという場面や、1名でも教師とのやり取りによって思考を深めることができるという場面を提示していただきました。

事後研では、授業の中での質疑応答だけでなく、その他の教科での複式授業をどう行うのかを森先生に教えていただきました。理科の教材では、領域の同じものを年間計画に位置付けたり、活動する場を共有して活動を行ったりなど、より具体的な方策も提示されました。

参加者の方からは、すぐに使えそうなお話を聞けて良かったという意見や、複式の授業を参観できる機会はあまりないのでとても有意義だったという意見や、新しい気づきがあったという意見など、好意的なものが多く、好評でした。

講座1 学校全体で支える特別支援教育

5月9日、釧路町において、講座1「学校全体で支える特別支援教育」を開催しました。 当日は、釧路町研究大会の中で、北海道教育大学釧路校の二宮信一教授を迎え、特別支援に関わる講演を行っていただきました。

研究大会の日ということもあり、たくさんの皆さんに参加していただき、また、町外からも2名の方が参加していただきました。

講演の中では、インクルーシブ教育の基本的な考え方や、合理的な配慮を行うための例示や実際、また、自校に取り入れる際の方法など、具体的な方法や考え方を分かりやすく提示していただきました。部会協議の前ということもあり、短い時間となりましたが、とても今後の支援の示唆を頂ける内容となりました。

参加者の方の意見では、日々の指導に具体的に生かせる内容であった、というものや町研のようなたくさんの人が集まるところでこのような内容の講義が聞けることに意義があった、という意見や、LGBTなどのはっきり目を向けたことのない内容に触れられて良かったという意見、逆にもっと具体的な指導の方法を知りたいという方もいました。特別支援に関わる内容の関心の高さを窺える講座となりました。

講座5 研究部による授業

平成30年6月20日標茶小学校に「研究部による授業」の講座を行いました。今回は、標茶小学校の校内研修との抱き合わせで行う新しい形の講座となりましたが、51名という多くの参加がありました。

算数の少人数の4クラスの授業公開をしていただいたあと、事後研を行いました。「主体的・対話的な学び」についての明確な視点を持った話し合いの中で、活発な意見が交流され、時間いっぱいまで議論が続きました。参加者からは、「議論が活発に行われたので時間が足りなかった」や「4つの少人数クラスの実践がみられて参考になった」などの声があり、講座が充実したものであったことがうかがえました。