6月27日、標茶町立塘路小学校を会場に、複式教育の講座を開催しました。 生憎の雨の中、6名の方に参加していただき、充実した講座となりました。
午前中は、釧路教育局義務教育指導班の佐々木慶典指導主事を講師に迎え、複式における授業づくりについて講義を行っていただきました。講義の中で、基本的な授業構成だけでなく、わたり・ずらしの有効な方法や教材開発について具体的にお話しいただきました。ペアでの演習も行い、どのように指導案を作るのか、参加者の方々に実際に話し合いもしていただきました。
午後は、3・4年生の授業を、森和香先生に公開していただきました。3年生が2名、4年生が1名という少人数での授業でした。効果的な課題の提示によって、2名でも話し合いが成立するという場面や、1名でも教師とのやり取りによって思考を深めることができるという場面を提示していただきました。
事後研では、授業の中での質疑応答だけでなく、その他の教科での複式授業をどう行うのかを森先生に教えていただきました。理科の教材では、領域の同じものを年間計画に位置付けたり、活動する場を共有して活動を行ったりなど、より具体的な方策も提示されました。
参加者の方からは、すぐに使えそうなお話を聞けて良かったという意見や、複式の授業を参観できる機会はあまりないのでとても有意義だったという意見や、新しい気づきがあったという意見など、好意的なものが多く、好評でした。