講座6 複式教育~指導計画から授業実践~

6月27日、標茶町立塘路小学校を会場に、複式教育の講座を開催しました。 生憎の雨の中、6名の方に参加していただき、充実した講座となりました。

午前中は、釧路教育局義務教育指導班の佐々木慶典指導主事を講師に迎え、複式における授業づくりについて講義を行っていただきました。講義の中で、基本的な授業構成だけでなく、わたり・ずらしの有効な方法や教材開発について具体的にお話しいただきました。ペアでの演習も行い、どのように指導案を作るのか、参加者の方々に実際に話し合いもしていただきました。

午後は、3・4年生の授業を、森和香先生に公開していただきました。3年生が2名、4年生が1名という少人数での授業でした。効果的な課題の提示によって、2名でも話し合いが成立するという場面や、1名でも教師とのやり取りによって思考を深めることができるという場面を提示していただきました。

事後研では、授業の中での質疑応答だけでなく、その他の教科での複式授業をどう行うのかを森先生に教えていただきました。理科の教材では、領域の同じものを年間計画に位置付けたり、活動する場を共有して活動を行ったりなど、より具体的な方策も提示されました。

参加者の方からは、すぐに使えそうなお話を聞けて良かったという意見や、複式の授業を参観できる機会はあまりないのでとても有意義だったという意見や、新しい気づきがあったという意見など、好意的なものが多く、好評でした。

講座1 学校全体で支える特別支援教育

5月9日、釧路町において、講座1「学校全体で支える特別支援教育」を開催しました。 当日は、釧路町研究大会の中で、北海道教育大学釧路校の二宮信一教授を迎え、特別支援に関わる講演を行っていただきました。

研究大会の日ということもあり、たくさんの皆さんに参加していただき、また、町外からも2名の方が参加していただきました。

講演の中では、インクルーシブ教育の基本的な考え方や、合理的な配慮を行うための例示や実際、また、自校に取り入れる際の方法など、具体的な方法や考え方を分かりやすく提示していただきました。部会協議の前ということもあり、短い時間となりましたが、とても今後の支援の示唆を頂ける内容となりました。

参加者の方の意見では、日々の指導に具体的に生かせる内容であった、というものや町研のようなたくさんの人が集まるところでこのような内容の講義が聞けることに意義があった、という意見や、LGBTなどのはっきり目を向けたことのない内容に触れられて良かったという意見、逆にもっと具体的な指導の方法を知りたいという方もいました。特別支援に関わる内容の関心の高さを窺える講座となりました。

講座5 研究部による授業

平成30年6月20日標茶小学校に「研究部による授業」の講座を行いました。今回は、標茶小学校の校内研修との抱き合わせで行う新しい形の講座となりましたが、51名という多くの参加がありました。

算数の少人数の4クラスの授業公開をしていただいたあと、事後研を行いました。「主体的・対話的な学び」についての明確な視点を持った話し合いの中で、活発な意見が交流され、時間いっぱいまで議論が続きました。参加者からは、「議論が活発に行われたので時間が足りなかった」や「4つの少人数クラスの実践がみられて参考になった」などの声があり、講座が充実したものであったことがうかがえました。

  

 

講座10 コンピュータ講座

8月7日(火曜日)釧路教育研究センターにおきまして釧研講座「コンピュータ講座」を実施しました。

2名のご参加をいただき、ありがとうございました。

講座では、「VBA超入門」と称し、EXCELを使った作業の自動化の方法について学びました。講師の廣瀬所員による丁寧な説明や指導のもと、参加者は理解を深めることができました。

マクロを組んだサンプルファイルのお土産もあり、「今後の校務の効率化に生かせる講座となった」との声をいただきました。

講座7 学校防災マニュアル

8月3日(金曜日)釧路工業高等専門学校におきまして釧研講座「学校防災マニュアル」を実施しました。

8名のみなさんの参加をいただき、ありがとうございました。

講座では、

1.地域の危険を知ろう

2.学校における防災教育

3.避難所としての学校

以上の3つのテーマお話をいただきました。

1つ目は、釧路地域は地震の頻発地帯であり、地震と津波のリスクの高い地域であること。

2つ目は、避難訓練や防災教育の現状がどうなっているか。

3つ目は、避難所として学校が担わなければならない役割が非常に大きいが、準備や体制が不十分であること。

以上の3つについて詳しく、わかりやすく講義をしていただきました。

参加者からは、「自校の体制づくりに生かしたい」との声もあり、意義のある講座になりました。

講座11 誰でもできる!書写指導 報告

平成30年6月27日(水)厚岸中学校にて行われました。行書の書き方は一通りではないうえ、技術指導の部分を含め指導の難しさがあります。中学校の書写指導について、授業公開を通して指導の視点を捉えていきました。その中で、本時のねらいの置き方や学習課題はできる限りシンプルにすることが大切であると強調されていました。単なる教科書の模写ではなく、基本となる書き方のエッセンスを与えながら、どのように書いたら良いかを生徒自身がイメージし、課題となる字を書くことで、行書を使う目的の部分にも触れることができ、とても奥深いものでした。実技は「穂先の向き」と「筆圧の変化」に着目し、それを練習できる教材を提供いただき、助言に答えながら取り組むことができました。また、日頃の書写指導の悩み相談も答えていただき、充実した講座となりました。

  

講座3 特別支援(出前講座)報告

平成30年6月6日(水)弟子屈小学校にて「学校全体で支える特別支援教育」の講座を開催しました。通常学級に在籍する特別な支援を要する児童生徒に関わる支援について、新しい話題を加え、支援の在り方や方法を話題提供していただきました。今回は授業公開もあり、より具体的な助言がありました。34名の受講者の方々からは「普段行っている実践の意味を確認することができました。」とか、「教室の子どもたちの顔を思い浮かべながら聞かせていただきました。明日から実践していきたいです。」など、日々の指導につながる声が多くありました。

講座8 ミニ道研「道徳教育」「外国語活教育・外国語活動」

「新たな教育課題への対応」と銘打たれた半日の講座でした。

前半の「道徳教育」は、「考え・議論する道徳」への質的転換に向けて、指導の工夫の在り方や自校の課題について、演習形式で進められました。異なる校種や年齢層の先生方が受講されたことで、さまざまに刺激を受ける内容となりました。

後半の「外国語教育・外国語活動」では、小学校から中学校にかけての指導目標の遷移をたどりながら、各学年における指導の重点をもとに、指導方法の工夫・改善について課題を探る講座となりました。今後はいろいろな学校の実態を知りながら、自校における指導の改善を図りたいといった感想もありました。

釧路教育研究所 夏季研修会

7月30日(月)に釧路教育研究所 夏季研修会を開催しました。

各町村教育研究所所員、釧研所員合わせて31名の参加がありました。以下のような内容で各研究所所員の資質向上を図りました。

  • 『平成30年度釧路教育研究所の研究概要の説明』ー釧研研究部

「社会に生きる資質・能力を育む授業づくり」の2/3年次目の研究紹介を行いました。

詳しくは釧研の研究をご覧ください。

  • 『研究協力校の実践について』ー浜中小学校広報調査部、鶴居中学校研究部

浜中小学校、鶴居中学校の研究実践の紹介がありました。詳細な紹介は後日、釧研所報「くしろ」でご紹介いたします。

  • 『特別の教科道徳の指導と評価について』-釧路教育局義務教育指導班 田中 陽一氏
  1. 「特別の教科 道徳」の特質に関する理解
  2. 「特別の教科 道徳」の評価
  3. 町内、校内研修の一層の充実に向けて

の3点について講義していただきました。

その後、『今後、必要な「特別の教科道徳」における準備について』というテーマでグループ討議を行い、今後の課題等について深め合うことができました。